この船屋形は、江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧用に使っていた「川御座船」の屋形部分だけが陸揚げされたものです。建造年代は1682〜1704年の間と推定されます。牛尾吉朗氏より神戸市に寄贈され、昭和55年この地に移転されました。木造2階建、切妻造桧皮葺で内部 は1階2階とも3室に分かれていて、前方より「床几の間」「上段の間」「次の間」となっています。中でも2階中央の「上段の間」は最も重要 な部屋で殿様の御座になります。木部は内外とも全てを春慶塗と黒漆塗 に塗分け、長押や垂木の先には金箔を施した飾り金具を打つなど非常に華麗で繊細な造りとなっています。現存する川御座船としてはこれが唯一のものです。(昭和28年8月29日重文指定)